高槻病院 関節センター センター長 平中崇文
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股関節のお悩み
股関節の痛みでお悩みの方の症状や治療方法について説明いたします。

こんな症状を感じたら

初期

軽度な痛みがある
運動後などに痛みを感じる

何となく股関節に違和感がある

中期

慢性的な痛みがある
脚の筋力が落ちてくる

痛みにより歩行に支障をきたすことが出てくる

末期

我慢できない痛みがある
左右の脚の長さが異なってくる

常に痛みを感じるようになる

股関節のしくみ

股関節は、太ももの骨(大腿骨=だいたいこつ)の上の端にある骨頭(こっとう)という丸い部分が、寛骨臼(かんこつきゅう)という骨盤(こつばん)のくぼみにはまり込むような形になっており、その構造上、脚をさまざまな方向に動かすことができます。

関節の骨の表面は、とても滑らかで弾力のある軟骨と呼ばれる組織で覆われています。軟骨は、関節を動かしたり、体重がかかった時の衝撃を緩和するクッションの役目をしています。

股関節の疾患について

炎症や外傷など様々な要因により、股関節が破壊・変形されると痛みを生じます。この痛みは、関節の表面の軟骨が磨り減ってなくなり、その下の骨が露出して擦れ合うために起こります。股関節の痛みと変形のために、歩行や日常生活動作にも支障をきたすようになります。
疾患としては以下のようなものがあります。

変形性股関節症

最も多い疾患です。関節の表面の軟骨が摩耗してなくなり、周辺の骨が変形してきます。多くは、生まれつき股関節が脱臼していたり、浅く不完全な関節であったりしたことが原因となります。

関節リウマチ

原因不明の全身の関節が炎症をおこす疾患です。あらゆる関節が変形して、重度の機能障害を生じます。最近は、よいお薬が相次いで開発されており、昔ほど重症の変形に至る人は少なくなってきています。

特発性大腿骨頭壊死症

大腿骨頭(骨の頭)へ行く血流が途絶して、骨頭の骨が死んでしまう疾患です。死んだ骨はもろいため、陥没したりつぶれたりして痛みと変形を生じます。

外傷性関節症

股関節周辺の骨折のために、変形と痛みを生じるものです。

このサイトでは主に変形性関節症についてお話ししていますが、ほかの疾患でもほぼ同じようなものとなります。

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